幸せな結末

Happy End

Through the Wire

欅坂46平手友梨奈が体調不良によって本日のライブを欠席した。メンバーがライブを休むことは、大所帯アイドル・グループではありがちなことだが、平手となると話は別だ。なぜなら欅坂46とは平手友梨奈がいてこそのグループだからだ。平手のいない欅坂46は、例えるならジョンとポールのいないビートルズくまモンのいない熊本県大泉洋のいない『水曜どうでしょう』だ。ともかく今は本人の体調を第一に考えて慎重に対応してほしいと願う。この一年強、16歳には背負わせるものが大きすぎたのだろう。しばらく休んでもいいとさえ思う。「今の私は今しか表現できない」と彼女は言った。それは正しい。だが今、未来の自分を滅ぼしてまで表現することなどなにもないはずだ。まだ君には先があるんだ。
彼女のパフォーマンスには、鬼気迫るという言葉以上の凶暴さがあった。あの狂気はどこから生まれるのかずっと疑問だったが、やはり命を削っていたのかもしれないな。あの異常なまでの爆発力は、早くして失われるという運命とともにあったとしてもおかしくない。
さて、残されたメンバーはあまりに重い現実を知ることになるだろう。平手友梨奈の穴は誰がやっても埋まらない。全員でも、埋まらない。その残酷さ。まぁ、見てる側としては、グループ史がより濃密なものになって、ドキュメンタリー映画が早くも楽しみだなぁなんて呑気になれるのだが。
 
乃木坂46の新曲には、3期生から2人がWセンターとして抜擢された。2期生がセンターに抜擢された7th(2013年)ほど荒れていないように見えるのは、自分が乃木坂から距離を置いたからなのか、ファンが成長したのか、1期生が成長したのかわからない。とりあえず大園、与田はのびのびできているようだ。大園桃子は、乃木坂にいなかったタイプの王道アイドルといった雰囲気で、屈託のない笑顔が特徴的。そして白石麻衣に寵愛されている。2期生に対して見せてこなかった白石のお姉さん的側面を引き出している。これを才能と呼ばずしてなんと呼ぼう。大物である。もう一人のセンター与田祐希は、大園とは違って、清く正しい乃木坂メンバーといった佇まいをしている。こちらは西野七瀬に可愛がられているようである。あの西野がお姉さん的立場になるなんて感慨深いものがある。3期生はまだ山下美月と久保史緒里という正統派美形メンバーも控えているので、やはり乃木坂の層は厚い。
だがいいことばかりでは決してない。1期のアンダーと(堀・新内以外の)2期の惨状を見るに、とてもじゃないが同じグループとは思えない。選抜/アンダー問題は初期からずっと言われ続けてきたことなのに、まだその沼から脱しきれておらず、グループ全体の調和よりも目先の利益や話題性を追求した結果、多くの人を不幸にしていくのだ。
 
ところでライジングサン・ロックフェスティバルに行ってきて、最高に楽しかったのだが、最高気温25℃かつほぼ雨だったのできれいに風邪を引いて帰ってきた。未だ完治せず。年取ると風邪も長引くのかなぁ。というわけでプレイリストをどうぞ。
 
17 Aug, 2017
M2. 篠原涼子, "夏の日"
M3. 久保田利伸, "LOVE RAIN ~恋の雨~"
M4. 乃木坂46, "流星ディスコティック"
M6. MONDO GROSSO, "ラビリンス (DUBFORCE Mix)"
M7. 欅坂46, "少女には戻れない"
M8. 槇原敬之, "もう恋なんてしない"
M9. B'z, "ultra soul"
M10. Prince & The Revolution, "Purple Rain"
M11. H Jungle With t, "WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~ (2 Million Mix)"