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幸せな結末

Happy End

朝の風景

1

名古屋に出張に行ったときに上司と飲んだという同期から、その上司の話を聞いた。その課長は後輩に先を越された(後輩が部長)、なかなか馬が合わず仲が良くないこと、大きな会社ではないのに派閥のようなものがなんとなくあること。まぁ40過ぎたおっさんたちが集まればそういうのが無い方がおかしい気はする。みんな仲良かったら気持ち悪い。あとの話題は社内恋愛とか、独身だとか既婚だとか、あの人はちょっとストレスで云々とか、よくある話。

 

2

先日、りんごを剥いて食べた。以下、りんごを3次元空間の中にある半径1の球体とし、平面z=0をまな板とする。すなわちりんごの方程式はx^2+y^2+(z-1)^2=1である。

①りんごを水で洗う。

②平面x=0で包丁を入れる。

③平面y=0で包丁を入れる。

④平面x+y=0で包丁を入れる。

⑤平面x-y=0で包丁を入れる。

⑥8等分されたそれぞれについて、種の部分をえぐり出す。そのうちのひとつにはへたがついているが、今は完全に対称で理想的な球体を考えているので無視するものとする。

⑦8等分されたそれぞれについて、皮をむく。ここも皮の厚さを考慮すべきであるが、理想的な球体を考えているので厚さは無視できるものとする。

⑧いい感じの皿にいい感じに盛る。

⑨フォークや爪楊枝などで刺し、食べる。

⑩うまい。

 

3

斉藤由貴が91年に発表したアルバム『LOVE』がとてもいい。作曲者には当時Qlairに名曲を提供していた人たち(山口美央子やMAYUMI)らの名が連なる。この時期の音(90年代初頭)は物心つく前に浴びていたポップスの音であるから、初めて聞く曲でも不思議な懐かしさがある。アレンジも、ディスコやワルツやボサノバなどのエッセンスを薄くまぶしながらも統一感があり、洒落た装いで佇んでいる。アルバムの内容としてはジャケットが示すように陰鬱でメロウな空気をまとっており、斉藤由貴自身による詩世界が大きく寄与している。作家が書いたものと何ら引けを取ることなく素敵で、特に「朝の風景」の状況描写から溢れる甘い感傷はこの作品のハイライトのひとつである。しかし全てを差し置いても、このアルバムの素晴らしさは彼女自身の湿度を多く含んだ声に帰結するような気もする。

 

4

今日気付いたのだが、ある日興奮気味に書いた「サイレントマジョリティー」が『週刊はてなブログ』で紹介されていてびっくりした。

blog.hatenablog.com

正直にいうと(最近はなんでも正直にいうのだ)、あの記事は個人的にも結構好きだ。一筆書きみたいに書いた文章は勢いがあっていい。

 

5

そんな欅坂46の話題。セカンド・シングルにはここではまったく触れていないので軽く総括。表題曲のタイトル「世界には愛しかない」、やったね。同時期に出た乃木坂46の新曲タイトル「裸足でSummer」。この差よ。残酷な秋元康氏、好きではないけど嫌いでもない。曲もポエトリー・リーディングという斬新な手法を採用。語りからAメロに移行したときの緊張感が最高。そのおかげでBメロになった瞬間チープに聴こえたりもしたのだが、今は全体含めてかなり好き。ゆいちゃんず第2弾「ボブディランは返さない」、「渋谷川」には及ばずもゆいちゃんずは最高なので続けてもらいたい。現代のシモンズになってほしい。「青空が違う」うーん、どうした杉山勝彦氏。キレを感じない。長濱ねるソロ「また会ってください」、うっすらサブカル感漂わせたシンセ・アイドル・ポップがばっちり。ひらてちソロ第2弾「渋谷からPARCOが消えた日」やりたいことはすごくわかる。「語るなら未来を...」feat. TAKAHIROと入れてほしいぐらいに、ダンスがすごい。「サイレントマジョリティー」からたった4ヶ月でここまで来れるのか。MVのエンディング、15歳の深遠な笑みに文字通り心が震えて、俺は一体何をして生きていたのだろうかというところまで考えた。けやき坂46「ひらがなけやき」、なんていい曲。心が洗われる。初期の乃木坂みたいだ。あぁ。

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