幸せな結末

Happy End

揺れるドレス

久しぶりに乃木坂46の話題から始めよう。13thシングルの発売日が近いが、12thシングルを出来る範囲で振り返ってみたい。というか、そもそもCDを買ってないし、(6th以降、どれかのタイプは買っていたが途絶えた)全体として10回も聴いていないのでなんとも評価はしづらいが、とりあえず表題と共通カップリングの2曲が7曲中ワースト2だということは確かだ(もちろんここではタイアップ効果は無視しているものとする)。「羽根の記憶」は、「君の名は希望」と似たアレンジ(ヴァースAにあたるメロディーがイントロのピアノで鳴らされる)、さらに全く同じ構成(ヴァースA→ヴァースB→ヴァースA→コーラス)はやりすぎだろと思いながらも、やはりいい曲である。"木漏れ日の街路樹"という部分にあたるメロディーに宿る、杉山勝彦の底知れぬ才能には驚かされてばかりだ。彼の紡ぐメロディーは、聴くたびに心を掻きむしられるような感覚にさせる。堀未央奈がセンターを務めるアンダー曲も、ここ数作共通しているシリアスなトーンを引き継ぎつつも、アンダー曲史上最もエモーショナルな佳曲。MVの堀ちゃんの表情と同時にインプットされている。13thで見事福神入りを果たした星野みなみ齋藤飛鳥による「制服を脱いでサヨナラを...」サビのメロディーは割と好き、程度だ。「魚たちのLOVE SONG」、歌詞は印象的だ。ガットギターによるアレンジ、メロディーともに悪くはない。だがあまり印象には残らない。ちょっと綺麗すぎるかも。しかし何と言っても「無表情」最高!モータウン・ビート万歳!1コーラスのあと間をおかず、軽やかなモータウン・ビートに乗ってヴァースに移行するところがとても気持ちいい。まっつんの声もバッチリだ。

さて「太陽ノック」の最大のトピックといえば、生駒里奈のセンター復帰であるが、残念ながら結果としてそこまで大きなインパクトは与えられなかったように思う。いろんな要因はあるだろう。件の曲がメンバー主演による『初森べマーズ』の主題歌であるにもかかわらず、その主役が西野七瀬であったこと(ドラマについてもいろいろ書きたいことはあるが、時間があるときにでも)、生駒里奈のポテンシャルを引き出すにはイマイチの曲調、振付であったこと、など。まぁ、いろんなタイミングというものがあるから、その全てがハマるということは難しいのだろうな。しかし「羽根の記憶」MVにおける生駒はやはり別格だと感じた。が、YouTubeでそのことに触れている人間が全くといっていいほどいないのが解せない。こんな才能をリアルタイムで目の当たりにできているというのに!確かに、あらかじめ語られるべきメンバーが多すぎるというのはある。

続いて、欅坂46にも触れておこう。結論から言うと、乃木坂46を脅かす存在になる可能性が充分にある、これからがとても楽しみなグループだ。予想以上にすごいメンバーが集まっている。伸びしろはもちろん、初期値(あくまでビジュアル)を単純に比べてみても、乃木坂に勝っている。が、あまりにもお嬢様系なメンバーが多い気がする。1人ぐらい、例えばMVの最後にレッスン中鼻をほじっているところを撮られてしまう存在感のある子がいてもいいだろう(今日は特定のメンバーについて書きすぎている気がする)。とりあえず『欅って、書けない?』でやってる、全メンバーの自撮り動画を観た段階で一度個人的な福神を作ってみよう。志田ちゃんかわいい。いずれにしても、乃木坂が「ぐるぐるカーテン」で見せつけた圧倒的な輝きを、これからこのグループが見せてくれるんだという期待が膨らんでやまない。