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私の人生、人生の夏

高速バスに乗り合わせた見知らぬ乗客たち。彼らは大きな声で話し続ける。ひとり窓ごしに外を眺めながら、僕はこんなことを思う。ここにいるみんな、一人残らず、自分と同じく死に向かっていると。

そんなことを考えたのも、このレコードを聴いていたから。
Pizzicato One『わたくしの二十世紀』。

決して明るいアルバムではない。ただこのアルバムを聴くとなぜか、気持ちが楽になる。たぶん、一生の友を見つけたような気持ちになるからだろう。このような思いを抱かせるアルバムは、近年ではランタンパレードの『夏の一部始終』くらいしか思いつかない。

SNS上で繰り広げられる「新しい音楽の椅子取りゲーム」を横目に見ながら、豊かな音楽に耳を傾けるのは本当に優雅なひとときと言える。

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