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幸せな結末

ああ、なんてことだ。

大滝詠一が亡くなってしまった。



年越しの喧騒を抜けて、いまは一人で、『A LONG VACATION』を聴いている。
大滝さんの声ってこんなに哀しい声だったっけな。


大滝さんが僕に与えてくれた宝物が2つある。1つは何と言ってもその音楽。
圧倒的な知識と音楽センスで、歌謡曲が大半だった日本のヒット・チャートに、洋楽志向のお洒落なポップスを送り込んだ先駆者だったんだろう。そして必ずユーモアを忘れないという姿勢が、とても好きだった。古今東西、素晴らしい音楽には必ずユーモアがあることに気付いたんだ。
そして2つ目は、音楽の聴き方。全てのポップ・ミュージックには必ずバックグラウンドがあって、それが全てのポップスをつないでいる。僕は大滝さんから、全く関連性のなさそうな音楽同士を結びつける楽しみを学んだんだ。そしてそれは、本当に結びていていなくてもいい。勝手に自分で結びつけてもいいんだということも。以前よりもずっと自由に音楽を聴くようになった。


大滝さんの音楽を聴くことは、その背後に燦然と輝くポップ・ミュージックの美しい山を、今いる場所から眺めることができるということだ。

それはこれからも変わることはない。



大滝さん。ありがとうございました。

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