幸せな結末

Happy End

夢語り

ここ1週間とちょっとはceroの2枚目のアルバムを繰り返し聴いている。正直凄すぎる作品。とてもポップで、テンションがとにかく高い。そういうのは時にオーバー・プロデュース気味になってしまうものだが、このアルバムはそれをごく自然に聴かせることに成功している。聴いていて純粋な高揚感と多幸感に包まれてしまうのだ。コンセプトもとても明確で、独創的で、大胆だ。しかしそれをしっかりアルバムの流れの中で表現できている。2012年の日本でこの作品が生まれ、それとリアルタイムで出会えたことはとても嬉しいことだし、幸福なことだ。

また杉真理の『Overlap』が新たなスタンダードになりつつある。この頃の音は、1年前までは苦手だったのだが、今は中毒。ドラムの鳴り方がとても柔らかくて、いい。今じゃこういう音像はつくれないのだろうな。そういうところも愛しいんだ。佐野元春『SOMEDAY』とセットで記憶されるだろう。

さらに、キャロル・キングがソロ・デビュー前に組んでいたバンド、ザ・シティの『夢語り』(あまりにも素晴らしい邦題)もスタンダードになった。キャロル・キングの声とメロディはどうしてこうも心の琴線に触れてくるのか。このアルバムは、かなり音が悪く、99年リマスターが最新らしい。初めに2009年頃に出たブルースペック盤を買ってがっかりして、2004年に出たのが新しいリマスターかと思って買ったら全くおんなじだったという。リマスターしてくれよ。キャロル・キングのソロ作はいい音になっているのさぁ。


2011年はどうしても暗い音楽がピッタリと来たものだが、今年は勘弁。意識しているわけじゃないが、明るい音楽を聴いていると思う。そしてそれはとてもいい傾向であると思うのだ。

あと2ヶ月弱で今年も終わる。早めに総括すると、今年は大滝詠一関連が1番聴いたような気がする。年初めに松田聖子の『風立ちぬ』を聴いて、今は杉真理聴いてるわけで、それは『ナイアガラ・トライアングル vol.2』がきっかけだったし。


最近観た映画。
・『リンダ リンダ リンダ』(2005)
・『フラガール』(2006)
・『ディア・ドクター』(2006)
・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007)
・『八日目の蝉』(2011)←井上真央がすごい。


今日の夜空はオリオン座がとても綺麗。