幸せな結末

Happy End

You Baby

近頃自分に特別なことが起こったわけでもないが、なぜか毎日書いている。
今年は自分にとっての「ポップス元年」だ。ポップスというものについての考え方が変わった。以前は広い意味で認識していたように思うが、最近はもっと狭義に捉えている。つまるところ、ある型に則った、売れ線を意識した、歌モノ、みたいな。そういう縛りの中で、どれだけ自由な音楽ができるのか。そこに興味がある。さらに好みを掘り下げると、フィル・スペクター直系の音ならもう最高だ。あまりにも有名な"Be My Baby"のイントロのドラム・パターン。あれが大好きだ。50年も前の手法なのだが、それを最近のアメリカの最先端インディー・バンドが使っているというのが、クールすぎるんだ(Deerhunter、Girlsなど)。常に再評価されるべき人、フィル・スペクター。2010年の初めに曽我部恵一に傾倒し、その流れで大瀧詠一に行って、フィル・スペクターに来た。いま、ザ・ロネッツのオリジナルLPを聴いている。スペクター・サウンドはアナログで聴くに限るね。堪らないの一言。モノラルの、音の壁ってこういうことか。CDで聴き直すと、ショボイんだどうしても。そのギャップは埋められない。
アナログの魅力に徐々に取り憑かれつつあるようだ。12インチ・シングルとか、持ってないけど、その贅沢感ったら、無いよ。まだまだレコード初心者の僕は、これからスピーカーなどグレード・アップしていく楽しみが増えたということだ。悪くないね。CDはもはやPCに取り込むためのツールにしかなっていない。