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幸せな結末

Happy End

悲しみは僕をこえて

やぁ、そっちはどうだい? うまく行ってるかい?



4,5,6月を越えたら、優雅な日々だ。もうすぐだ。

ある夏によく聴いた音楽を今聴くと、本当にぎゅうっとなってしまう。
去年の場合は木下美紗都の「それからの子供」というレコード。ぶわっとあの暑さや匂いが蘇る。その感覚は決して好きではないけれど、別に嫌いでもない。


夏。

夏という季節が持つ特有の切なさが、近頃身に沁みて解るようになってきた。夏ってのはつまり、終わりの始まりでもある。実際、日の出ている時間自体は、6月下旬を境に短くなる一方なわけだ。ベクトルで言えば下り勾配。緩慢な死、なんだ、結局。一日で言えば、ちょうど昼下がりに当たる時間。気温は高い時間だけど、太陽はすでに傾いている。誰もそのことを気にしない。そしてある時、歯切れの悪い、残暑という断末魔を経て死にゆく。それはある意味美しいかもしれない。

ただ季節の終わり方で1番好きなのは、秋。11月下旬。多くの生命が美しく枯れていく。その味わい。「深い」という表現がこれほど似合う時期もあるまい。しかし、いざ12月になったら、どうだ。あっという間に街はクリスマス・モード。年末の祝祭感は嫌いではないが、そこでは秋の深さなんて誰も憶えてはいない。こんなに哀しいことはない。そしてそのことに誰も気付いてはいない。でも僕はちゃんと知っているよ。そんな秋がとてもとても愛おしいのだ。


さて話を戻そう。
今年の夏を彩るのはどんなレコードになるかな。まぁ、7月に3年間待ちわびた人のアルバムが出るんだけど、そのアルバムはきっとこの先何年も継続して聴くだろうからあまり今年の夏限定のアイコンにはならないだろう。となるともうすでに聴き始めて、間違いなく今年の邦楽ではベストの1枚になるであろう、ザ・なつやすみバンドのファーストアルバム「TNB!」か。これ、ホント素晴らしいアルバム。クラムボンっぽいとか前に言ったけど、別にそんな感じはしなかったな。中川理沙さんの声が原田郁子さんに似てるぐらいで。今年の夏はこのバンドに夢中になるかもしれない。なにせ“なつやすみ“だしね。ちなみにそれぞれの年に一年通じてはまったバンドがあって、2009年は相対性理論、2010年はふくろうず、2011年はcero、という具合だった。たぶん東京から生まれてくる音楽が好きみたいだな。それははっぴいえんどの時代からそうだった。はっぴいえんどの流れを汲む殆どのバンドや、フリッパーズ・ギターサニーデイ・サービスandymori…だからこれからも東京の音楽を好きでいたいね。


ただ日々をこなしていく。音楽とともに。

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