幸せな結末

Happy End

ファミリー・アフェア

マイ・フェイバリット・シングス・2018 D'Angelo 『Brown Sugar』Christopher Owens 『Chrissybaby Forever』桑田佳祐 「今でも君を愛してる」Yaeji 『EP2』 →ノイズ試験室で聴いた。Camila Cabello 『Camila』飯島真理 「愛・おぼえていますか」 →近所の寿…

失いたくないから

平静を装いつつも、この2ヶ月半の間は僕の人生において大きな転機であった。僕は転勤を言い渡され、会社を辞めるかどうかの決定に加えて、このタイミングで結婚を申し込むかどうかの選択を迫られることになった。結果として、僕は結婚し、会社を辞めずに転勤…

This Will Be Our Year

2017年気に入った音楽を時系列でリストアップ。初めて聴くものから再発見したものまで様々。 ※『アルバム名』、「トラック名」R.E.M.『Out Of Time』 Elliott Smith『Either/Or: Expanded Edition』 カーネーション『EDO RIVER』 Noname『Telefone』 →1年通…

夢うつつ

Apple Musicの弊害がいくつかある。 まず、「アーティスト名」「曲名」のみをヒントにしたときの参照先の精度の悪さ。Apple Musicに登録されてない曲を参照してくるとき、似た名前のアーティストの、似た名前の曲をダウンロードしてきてしまうのだ。つまり全…

Through the Wire

欅坂46の平手友梨奈が体調不良によって本日のライブを欠席した。メンバーがライブを休むことは、大所帯アイドル・グループではありがちなことだが、平手となると話は別だ。なぜなら欅坂46とは平手友梨奈がいてこそのグループだからだ。平手のいない欅坂46は…

Half a Person

会社の飲み会で、いまの若者たちは欲がないという話になった。僕もそうだ。欲しいものはないのかと聞かれて、すぐには思いつかなかった。ただ、(この話はしなかったけど)僕は大学・大学院と7年通ったうち、少なくとも5年間は友だちと呼べる人は一人もいな…

みなもと

例えば中川五郎のような、ごく個人的な内容を歌にするのがシンガー・ソングライターの定義とするならば、彼女はやや種類の異なるアーティストだ。作家本人とは関係なく、独立した美しさとわかりにくさを持つ歌詞(その中に「ある特別な感情」を隠している)…

At My Most Beautiful

中村一義が日本人初のカバーを飾った『SNOOZER #010』を中古で買った。 『太陽』をリリースした頃のインタビューが載っている。 このアルバムは全年代・全人類必聴の作品であるとともに、 98年の中村一義(江戸川区在住、当時23歳の青年)の生活のドキュメン…

Lust For Life

仕事から帰って夕飯を食べると大抵は眠くなる。 そんな時は高校数学の問題と向き合ってみる。 東京出版『大学への数学』(月刊誌)だ。 実際の入試問題や出版社オリジナルの難しい問題が載っている。 初見で解けるものはひとつもない。 数分考えた後に解答を…

今日のままでいることなんて

* 4月の終わりに僕はポール・マッカートニーのライブを観た。16年以上(人生の半分以上だ)ビートルズを聴き続け、その音楽に身も心も捧げていた人間にとっては御姿を拝めるだけでもありがたいのに、なんとその場でビートルズの曲を演奏し、歌ってくれるの…

青春時計

3月はほぼ出張で、特筆すべき点はなし。延長に次ぐ延長、痛覚もなくなってしまった。 はやく帰って桜を見たい。そんな思いを込めたプレイリストは以下のようになります。 Mar, 2017 M1. サニーデイ・サービス, "花咲くころ" M2. Lorde, "Green Light" M3. w-…

ロープウェー

1 君に会えた 夏蜘蛛になった ねっころがって くるくるにからまってふざけた 風のように 少しだけ揺れながら 孤りを忘れた世界に 白い花降り止まず でこぼこ野原を 静かに日は照らす (スピッツ「プール」) 2 ひょんなことから恋人と(一時的に)同棲するこ…

今日も朝から夜だった

やはりロックンロールが好きだ。年が明けてからヨ・ラ・テンゴやヴェルヴェット・アンダーグラウンドやギャラクシー500やらの音楽が特に身体に入ってきやすいのだけど、これらの音楽に通底している温度感がなんだか好きなんだ。気怠くて、ややひんやりしてい…

Resurrection

マイ・フェイバリット・シングス・2016 Albums (2016) Angel Olsen『My Woman』 Beyoncé『Lemonade』 Bruno Mars『24K Magic』 Chance the Rapper『Coloring Book』 Frank Ocean『Blonde』 Kanye West『The Life of Pablo』 Pictured Resort『All Vacation L…

Happiness Is

過去の記事を読んで、もう昔みたいに「ひとり」にはなれないんだなと思うと、なんだか寂しくなってしまったよ。 あの時の自分に、会いたいなあ。

I Feel It Coming

欅坂46のニュー・シングル「二人セゾン」は曲、MVともに傑作である。まず触れるべきは画期的なフォーメーションで、1st、2ndで3列目のポジションに甘んじていたメンバーがなんと4人(小池美波、原田葵、佐藤詩織、齋藤冬優花)も、1列目に躍り出たのだ。きっ…

天国はまだ遠い

真夜中の中枢で独りを感じるのは久々な気がする。いつものようにテレビは消して、かかり続ける音楽にただ耳を傾ける優雅なひととき。するするっと深いところに入っていこう。 卒業・引退を発表した橋本奈々未についての話。ななみんに対しての個人的な感情は…

朝の風景

1 名古屋に出張に行ったときに上司と飲んだという同期から、その上司の話を聞いた。その課長は後輩に先を越された(後輩が部長)、なかなか馬が合わず仲が良くないこと、大きな会社ではないのに派閥のようなものがなんとなくあること。まぁ40過ぎたおっさん…

ムーンライト・セレナーデ

*映画についてこの夏観た映画たち。 映画を語れるほどのリテラシーを持っていないことをまず白状しておく。なすがままに。エリック・ロメール『海辺のポーリーヌ』(1983) はじめて下高井戸シネマに行った。曽我部恵一も学生のころ行っていたという、古く…

My Love, My Life

DTM(デスク・トップ・ミュージック)を始めた。とりあえず1小節の中にキックを4つ、適当なところにスネアとシンバルを配置しただけでそれっぽくかつ新しい即席ビートができあがる。スネアを2つ、少しだけずらして置けば、ビートルズの「Tomorrow Never Know…

Because I'm Me

マイ・フェイバリット・シングス・2016・ソー・ファー Music ayU tokiO『新たなる解』 Beyoncé『Lemonade』 Chance the Rapper『Coloring Book』 大森靖子『TOKYO BLACK HOLE』 スカート『CALL』Ariana Grande「Be Alright」 LUCKY TAPES「MOON」 Radiohead…

ビー・オールライト

まず先週の土曜日、初めての野音で初めてのceroを観た。雨に打たれながら聴く「夜去」は特別な瞬間であった。「Contemporary Tokyo Cruise」をアンコールで聴くまで失念していたのには驚いたが、それほどいい曲ばかり演奏されたということ。「スマイル」「大…

Can I Kick It?

退屈なアイドル・シーンに風穴を開ける欅坂46がデビューして数日が経ったが、その衝撃は思いの外大きい。iTunesで総合1位をまだキープしている。個人的には、最近3年間で発表された曲の中でトップである。 5曲あるカップリングにも駄作がない。かなり良い曲…

サイレントマジョリティー

語られるべきことが多すぎる。まずは、楽曲について。ここまで熱病のように発売前の曲を繰り返し聴いてるのは、tofubeats「水星」(2012)以来かもしれない。欅坂46のデビュー・シングルが、言葉に出来ないほど素晴らしい。想像の遥か上を来た。乃木坂46「制…

羽根の記憶

その日は幸いにも、ニュースなどではなく、彼女がそっと上げたブログを見て知ることが出来た。iPhoneでブログタイトルを見て、微かに心に暗いものが立ち込め、開いた瞬間ブラックアウトした。スクロールするのだけど、頭は真っ白だから何一つ読むことが出来…

Sounds of 2015

2015年よく聴いた12,3の曲たち(2014年以前リリース)。 Gal e Caetano Veloso | Domingo | 1967 薬師丸ひろ子 | あなたを・もっと・知りたくて | 1985 Lamp | さち子 | 2014 Rahsaan Patterson | Where You Are | 1997 John Lennon | One Day (At a Time) |…

詩や歌のような日々を

グザヴィエ・ドラン監督の『Mommy/マミー』が一日限りで上映されるということで立川へ行ってきた。あらゆる感情が1:1の画面いっぱいに溢れていて、素晴らしい映画だった。オアシスの「ワンダーウォール」がかかったシーンの高揚感は、今年いろんな映画を…

魔法を信じ続けるかい?

5年前の僕に、いまの僕がこう言ったとしたら、彼は何を思うのだろう。「中村一義が、『金字塔』の再現ライブを、江戸川区でやるよ。」中村一義が江戸川のほとりで、「永遠なるもの」を弾き語っている姿を勝手に想像し、勝手に泣いていたあの頃。彼の音楽に自…

或る日突然

今日で27歳になったわけだが、野宮真貴による渋谷系スタンダードを歌ったアルバムがとにかく素晴らしいという感想しかない。昨夜、日付が変わった瞬間にApple Musicで配信が始まったので、それをかけながら眠った。それは特別な夜だった。さらに、一旦再生さ…

Many Moons

森は生きているが解散した。正直な話、長続きするたぐいのバンドでは決してなかったから、大して驚きはしなかった。2nd発表以降、新曲を録ったりしている様子もなかったから、うすうす感づいていたのかもしれない。 ここに、考えるべき重要な問題がある:彼…